昨日のことになりますけど、豪雨が降り出す瞬間を目撃するという極めて珍しい体験をしました。と言っても何のことか分かりませんよね。私も自分の体験したことにまだ現実感がありません。

昨日の夕方、私は某地域を車で移動中でした。途中、コンビニに寄ってちょっと買おうと思っていたものがあったのですが、そのうちに空がすさまじく黒くなってきました。暗くなってきたのではなく、黒くなってきたという感じです。風がやや強く吹き始め、遠くで稲妻が光りだしました。これはひょっとして竜巻が発生したりするのではないかと、真剣に漏斗雲を探してしまったほどです。雨はまだ降っていない状態で、ほんのかすかに霧雨っぽい感じはありましたが、よくよく注意していなければ気づかない程度の、車のワイパーを使う必要が全くない状態です。

やがてコンビニに着きました。雨が降り出した場合に備えて、店の出入り口に一番近い駐車ロットに車を入れます。店内で買い物をし会計を済ませ、外に出ようと出入り口へ向かった時、〈それ〉は来ました。

豪雨ですよ、突然の豪雨。ポツリポツリと降り始めてあっという間にザーザー降りになった、というのではありません。まだ小雨も降っておらず路面も乾いているところへ、目の前のアスファルト上に、いきなり空からバケツの水をあけたように豪雨が落ちてきました。本当にいきなりの豪雨で、雷が落ちたのかと思うほどの音に、店内にいた女性たちが悲鳴を上げたほどです。

熱帯のスコールは何度も体験していますが、あれだって、ポツリポツリと降り始めてから本降りにそして土砂降りになるまでは10秒程度かかります。しかし、昨日の豪雨ではたぶん1秒前後、体感的には0秒でした。