2020年も残りわずかとなった。言うまでもなく、新型コロナウイルスに明け暮れた一年であった。大多数の人は同じ思いであろう。全く、ひどい年だった。

このような非常時には人間の本性があらわになる。とりわけ、この一年で、野党およびその支持者ならびに報道媒体、すなわち似非リベラルあるいは似非左派の正体が、反国家的かつ反国民的な勢力にすぎないことが明らかになったと断言してよい。私は彼らに失望したとか、もはや何も期待しないとかではなく、積極的に駆逐しなければならないと思うようになった。

別に、非常時だから政府に従えだの、異を唱えるなだのと、ファシスト的なことを言うつもりは毛頭ない。政府の対策に問題があると考えるなら、その点を指摘・批判し、より良い策を提示すべきである。イデオロギーが右だの左だのという問題とは関係ない。しかし、〈彼ら〉はただひたすら難癖をつけるだけであり、それ以外のことを何もしない。国難に向かうべきときに、〈彼ら〉は何の役にも立たないどころか、むしろ足を引っ張ることしかしない。〈彼ら〉を反国家的かつ反国民的な勢力と呼ばずして、何と呼べばよいのか。

政府がコロナ禍における救済として一定以下の所得の国民に対し給付金を出す案を示すと、〈彼ら〉は全国民に一律で出せと言い張った。ところが、政府が全国民に一律で特別給付金という方針に転換すると、〈彼ら〉は一斉に方針転換はけしからんけしからんと喚きだした。そう、〈彼ら〉はただひたすら難癖をつけるだけであり、それ以外のことを何もしない。〈彼ら〉を反国家的かつ反国民的な勢力と呼ばずして、何と呼べばよいのか。

政府のいわゆるアベノマスクを供給した業者の一つが、当初は非公開とされた。非公開とはけしからん、きっと何か悪いことをしているに違いない、アベめー、アベめー、と〈彼ら〉が騒ぐので、政府が仕方なく業者の情報を公開したところ、〈彼ら〉はその業者に対して怒涛の嫌がらせを始めた。なるほど、こういうことになると分かっていたから、政府も当初は非公開としたのだろうと、十分納得がいく。その業者はマスクのほか防護服など医療資材の輸入を業務としていたが、〈彼ら〉の嫌がらせがあまりにもひどいため、業務を停止しなければならない状況に陥った。そう、〈彼ら〉は日本が必要とする医療資材の確保を妨害し、日本人がコロナ禍を生き抜くことを邪魔したのである。〈彼ら〉を反国家的かつ反国民的な勢力と呼ばずして、何と呼べばよいのか。

ここのところ感染拡大がひどいが、別に単純に「Go To」のせいでこうなったのではない。しかし、〈彼ら〉はひたすら「Go To」をやめろ「Go To」をやめろと喚き続けた。その声の大きさに折れて「Go To」をついにやめるに至ってしまったのは、菅政権の失策だと私は考えるが、それはともかく、「Go To」をやめてそれからどうするのかについて〈彼ら〉は何らまともな案を出してこない。無責任な万年野党根性ここに極まれり、である。

「Go To」をやめたせいで、何とかしのげるはずだった観光業は壊滅的な打撃をこうむることになった。〈彼ら〉は、政府が観光業の損失に万全の補償を行うべきだと喚く。これはもう〈ぼくが児童会長になったら蛇口からコーラが出るようにします〉レベルのたわごとだ。観光業は裾野が広い。飛行機や鉄道、宿泊施設はもちろんのこと、飲食店、入場料を取る諸施設、土産物店、観光バス、ガイドなどなど、あらゆるものがぶらさがっている。観光地であれば住民の大半が何らかの形でそれらの産業に関わっている。観光業の損失に万全の補償を行えなどと、簡単に言うだけ言う、無責任な万年野党根性ここに極まれり、である。

自民党が良い政党だ、すばらしい政党だ、などと言うつもりなどない。自民党なんて問題だらけの政党だ。しかしそれでも、国家危急の事態に際して国と国民を守ろうという意志のある政党は、自民党以外に見当たらない。野党なんぞ、野党としての役割も果たしていない上に、日本人がコロナ禍を乗り越えるのを邪魔するだけの存在なのだから、もはや実質としては政党ですらなく、チンピラの群れに近い。

反国家的かつ反国民的な勢力にほかならない似非リベラル・似非左派を、何としても駆逐しなければならない。きたる2021年は、その元年としなければならない。