休んでもらわなければならない人々
新型コロナウイルス問題について、東京都のいわゆる「夜の街クラスター」が、従来の〈銀座や六本木の高級クラブ〉から客層の壁を越えて〈歌舞伎町のキャバクラ〉に広がっています。
- 「【独自】歌舞伎町で十数人感染、キャバクラの女性従業員・風俗店関係者ら…実数はさらに多い?」 << 「読売新聞オンライン」
はっきりいって、都心の高級店の女性従業員なら、仕事がなくなってもひと月やふた月は食っていけるだけの余裕はあるでしょうし、そうでなくても頼れるつてがあるでしょうから、あまり心配することはないと私は勝手に思っています。問題は、低い価格帯の店、特に性風俗店の女性従業員の場合です。
性風俗店従業員というのは、今最も休業してもらわなければならない職業の一つであるはずですし、実際怖いから最低限の収入の心配さえなければ休みたがっている人たちでもあります。
セックスワーカーやナイトワーカーの中には、子育て中の人、特にシングル親が少なくありません。セックスワーカー支援団体であるSWASHの2013年度の調査によると、東京・埼玉・すすきののヘルス店に勤務していた女性セックスワーカーのうち、全体の20.7%が子どもを持つ親であり、13.3%がシングルマザーでした。
[同]
ということですので、こういった方面を支援制度の対象外にすることには大変疑問があります。
さて、先月の3連休に浮かれて花見やら何やらに出かけた馬鹿どもの感染状況が、そろそろ数字に出てくる頃です。今月上旬は、特に東京では怖い数字を見続けることになるでしょう。中旬から落ち着きを見せるかどうかが気になります。この対ウイルス戦、しばらく続きそうですが、しっかり手洗い励行でいきましょう。