放映開始が1カ月ぐらい遅れるのは不可避だろうと思っていたのですが、2週間の延期で収まりがつくとは驚きです。初回での帰蝶(濃姫)の登場では、出演者たちがみんな寝不足で疲労困憊の顔をしているかもしれません(笑)

ところで、帰蝶という女性についてはなぜか記録がほとんどないのですよね。斎藤道三の娘で、織田信長の正妻であるという以外、ほぼ何も分からない人物なのです。だから、映画やドラマにおける帰蝶のキャラ付けは、百パーセント監督や脚本家の意図に沿うといえます。

そして当然、配役はそのキャラ付けを踏まえて行われるわけで、当初の沢尻エリカというのもそうだったといえるでしょう。急遽代役となった川口春奈が、制作陣の意図する帰蝶像、沢尻に任されていた帰蝶像を形にできるかどうか。しかもひと月余りでできるのかどうか。これは彼女にとって一世一代の挑戦となるでしょう。