連日ネタの絶えない〈お笑い韓国劇場〉ですが、昨日の午後も思いっきり笑わせてもらいました。ただし、今回のネタの提供は、ある意味で、韓国側ではなく日本側です。

──という具合に文字通り「事務的」なストレート・ニュースとして読む限りでは、特別な要素が見当たらない話です。しかし、この件のおもしろさは何といっても画像・映像にあります。

写真を一枚見てみましょうか。

まず目に飛び込んでくるのが、正面のホワイトボードに貼られた「輸出管理に関する事務的説明会」という紙です。そもそもは韓国の要請を受けて経産省が具体的な説明をするだけの会合であるにもかかわらず、韓国側が事前に「韓日実務協議」が開催されるなどと触れ回ったため、経産省としては「実務協議」なんかではないことを報道関係者にもしっかり認識させるべく、わざわざ「輸出管理に関する事務的説明会」と明示しているわけです。事務方説明会ですらない「事務的説明会」ですよ。

経産省の怒りの程がひしひしと感じられます。

対応する経産省職員(左側の2人)の姿もすごいですね。上着なし、ネクタイなし、シャツの袖まくり──。これで足元がサンダルだったら完璧でした。村役場の住民課窓口のオバチャンでさえ、もうちょっとまともな格好をしているのではないでしょうか。

経産省の怒りの程がひしひしと感じられます。

用意されているのは、安っぽい会議室テーブルと安っぽい回転椅子。徹底して「事務的」です。遠路はるばるやって来た韓国の役人に対して茶の一杯も出さず、両国の国旗などもありません。

この部屋の様子はテレビ映像を見てみると分かりやすいです。日本よりむしろ韓国の媒体のほうが細部をきっちり見せてくれているので、そちらを見てみましょうか。言葉が分からなくても画だけで十分だと思いますが、YouTubeの翻訳字幕機能を使ってみるのも乙かもしれません。

経産省の怒りの程がひしひしと感じられます。

※以下、画像はいずれも上掲の動画より。

丁寧なことに経産省のロゴ入りです。紙のしわくちゃぶりがいい味を出しています。いかにも事務用のマグネットが2個使われていますが、百均かもしれませんね。
迎える経産省職員は起立も握手もしないどころか、挨拶すらしません。
端にパイプ椅子が積んであったりして、物置みたいな一室です。通達に反した業者を呼びつけて説諭するときでさえ、もっとましな部屋を使うと思いますよ。
床は掃除が行き届いていて、とてもきれいです。

経産省の怒りの程がひしひしと感じられます。

さて、原則的には、相手がどのような国の使節であっても、その地位と任務に見合った外交儀礼を怠るべきではありません。それは経産省の職員だって当然分かっているでしょうから、それを踏まえた上での昨日の対応だったのだと思います。

外交儀礼が大事だというのは、相手がどんなに弱小の国であっても、どんな人種や民族が国民を構成する国であっても、どのような政治体制の国であっても、という意味においてです。嘘つきで約束を守らない、きちんと国際法上有効な文書を取り交わした条約さえ守らない、国としての体を成していない国を、果たして国としてみなすべきなのか、という疑問はあります。

また、昨日の会合は、経産省(韓国側は産業通商資源部)の課長級の接触であって、外交官の交渉とは種類が異なりますし、まして大臣級の会談ではありません。経産省にしてみれば、一方的に押しかけてきた歓迎されざるクレーマーを適当にあしらうだけの、文字通り「事務的説明会」にすぎなかったわけです。

とまれ、愚かな大統領のせいでわざわざ日本にまで飛んでこんな仕打ちを受けなければならなかった韓国の役人も、そんな来訪者の相手をするというけったいな罰ゲームを食らうはめになった日本の役人も、ともにかわいそうな気がしてきますね。