例の朝日新聞不適切タグ事件における〈問題の48行目〉が、昨日のうちに削除されたようだ。しかし、こういうのはこっそり消してしまえば済むという話ではない。

事の概要をざっくり言えば、朝日新聞が自社の過去記事を虚偽であると認めたという訂正記事の英語版ページが、検索エンジンに拾われないように細工されていたため、非日本語読者がGoogleなどで検索しても、朝日新聞が自社の過去記事を虚偽であると認めたというニュース・ソースが見つからない状態になっていたのである。しかも、その虚偽の過去記事というのは、いわゆる慰安婦問題に火をつけ長年にわたり油をそそぐ役割を果たし、国連でも資料として採用されている、国際的に大変重要な意味を持つ情報材料だ。その内容が虚偽であることを朝日新聞が自ら認めたという1次ソースが、世界に向けて発信されているか隠されているかというのは、非常に大きな問題である。

事象をそのまま解釈すれば、朝日新聞は報道ではなく反日的な情報操作および世界世論誘導の工作をしてきたということにしかならないだろう。もしそうでないというなら、朝日新聞がどういう理由で、何の目的であのような不適切なタグを使用したのか、十分な釈明がなされなければならない。