テクスト: 有川浩『塩の街』 東京、KADOKAWA、2010年。初刊はメディアワークス、2007年。

〔2017年5月28日(日)読了〕

突如世界各地で発生した「塩害」─。それは人間が次々に塩と化してゆくという災厄だった。かくして人口が大幅に失われ崩壊してゆく東京の片隅で暮らす、男と少女。二人のもとへある日ふらりと現れた者が男に言う、「世界とか、救ってみたくない?」─。

ああ、やべえよ。またうっかりラノベをつかまされちゃったよ。あの本屋、ラノベをまるで普通の小説みたいな体で平積みしてポップを立てるの、やめてくんないかな。だいたい「塩害」なんてのはれっきとした日本語の語彙にある単語なんだし、もし仮にそんな災厄が起きたとしたらそんな命名がされるわけがないんだよ。作者の教養が (ry

──などと思いながらとりあえず半分まで読んでみた。どんなつまらない小説でも半分までは読むことにしているのだ。中盤からとんでもない展開があったりするから。

本書はその一例だった。後半はなかなかおもしろい。読みながら頭の中に描かれる像が最初から最後までずっとアニメという、ほかに言いようもないバリバリのラノベだけれども、よく書けているラノベだ。中学生に薦めたい。