大西氏は病院名の名指しを一応避けて「イエス◯◯まるまるというクリニック名」という言い方をしていますから、これを高須氏が提訴して勝てるかどうかは微妙なところではないでしょうか。通常なら「当院を指しているとおぼしき表現がありましたが、当院ではそういうことは全くなく──」という抗議を表明して済ませるところでしょうね。

ただ、固有名詞を伏せ字処理する発言というのは、多くの人々が事実として認識しているけれどもはっきり言うと何かと問題があるという場合や、事実ではないことは誰にでも分かるしあくまでも冗談・揶揄の範疇なのだけれども実際の名称を使うと差し障りがあるから名指しを避けておくという場合や、伏せ字にしておけば一部関係者には察しがつくかもしれないけれどたいていの人には分からない場合、などに用いる方法ですよね。ところが大西氏は国会という場において、明らかに事実と異なることを、あたかも事実であるかのように、名称の一部を伏せつつもどの病院のことかが大概の人に分かるような表現によって発言していますから、有り体にいえば虚偽情報です。ちょっと灸を据えたほうがいいかもしれません。