森友学園とやらの件は、カツドーカたちが大問題だと騒いでいるのだからきっと大した問題ではないのだろうと思い、ほとんど関心を払ってこなかったため追えていなかったのですが、近頃にわかに騒がしさが増してきた感じなので一応ザザッと状況を斜め読みしたら、やはり大した問題ではなかった(少なくとも今の騒ぎの大きさに見合うほどの大問題ではなかった)のだなと思っているところです。

基本的にあれは大阪府の教育行政(しかもあくまでも私学絡み)の問題であって、国会で論戦を繰り広げるべき問題ではないでしょう。北の将軍さまがミサイルをバシバシ撃っているような時に、国政がそんなことで時間を無駄にしている場合ではないと思います。ニュースも連日あんなしょうもないことをトップ扱いするのはやめるべきです。

何やらあの学園では「教育勅語」を児童に暗唱させているとかで、これがまたカツドーカたちからたたかれるネタになっているようです。私も個人的にはそんな教育方針には賛成しかねますけれども、しかしまあ、世の中には『論語』を園児に暗唱させるような幼稚園もあるわけでして、『論語』はいいが「教育勅語」はいけないという不可解な評価基準が(個人的にはともかく)客観的な根拠を持ち得るとは考えられません。ついでにいうと、わが真宗大谷派系の学校では子供たちにお念仏を称えさせたりしていまして、内にいると感覚が麻痺してピンとこないかもしれませんが、外から見るとなかなかアレな教育ですよ。

安倍首相が学園に寄付をしたのしていないのと永田町でもめているようですけれども、首相が政治献金を受けたという話ならともかく、寄付したという話ですから、仮にそれが事実だったとしても「だからどうなの?」という感じしかしません。まあ、変な所に寄付しちゃったね、とは思いますが、みずほたんが鬼の首を取ったように吠えまくるネタではないでしょう。

あと、学園理事長に単独インタビューした自称「ノンフィクション作家」がにわかに大手メディアに担ぎ出されて有名人になっているようなのですが、あの人は前からネットとりわけTwitterではある意味有名人でした。紙媒体では『週刊金曜日』でネタにされていますね。知らない方は彼の名前を一度ネットで検索してみるといいでしょう。なかなかおもしろいですよ。