ほんの一ミリグラムも心などこもっていないことが明らかなのにあたかも心尽くしであるかのように差し出され、欲しくもないのに受け取りを事実上強要され、最大限の謝意を述べることを事実上強要され、しかも1カ月後に「倍返し」で返礼することを事実上強要される、いわゆる義理チョコは、私には不要です。よこさないでください。

ただし、どうしても私に義理チョコを差し上げたいと申す者のために、やむを得ず、次の通り要項を定めてつかわします。感謝いたしなさい。

  • 今年私がお受け取りになる義理チョコは、デメルの「トリュフ詰合せ」とします。
  • 包装は、私のお気に召すように工夫をこらしなさい。
  • お届け方法は、ヤマト運輸のクール宅急便とします(私が会員登録しているため)。送料は送り主が謹んで負担させていただきなさい。
  • 別途あらかじめ、私がお受け取りくださることに対する謝辞と、私からの返礼は無用である旨とを丁重に文書化し、自署・捺印の上、私に2月12日必着にて郵送しなさい。

私に義理チョコをお贈り申し上げるに当たっては、以上の条件すべてを満たしていなければなりません。一つでも条件が欠けていれば、嫌がらせとみなして受け取りを拒否します。場合によっては慰謝料を請求することもあり得ます。あらかじめ了承いたしなさい。