誤報と虚報は違う
元日からさっそく「東京新聞」がデマを流布していた件ですが、同紙が問題の記事を取り消したようです。
1日の特別報道部長コラム「新年に寄せて」について、冒頭の「『中国なにするものぞ』『進め一億火の玉だ』『日本国民よ特攻隊になれ』。ネット上には、威勢のいい言葉があふれています」は誤りでした。 ─(略)─ 冒頭部分が誤りである以上、コラムとして成立しなくなるため、全文を削除して深くおわびします。
[「〈新年に寄せて〉「熱狂」に歯止めを (特別報道部長・西田義洋)=全文を削除しました」 << 「東京新聞デジタル」]
しかし、この文章も決して適切であるとはいえません。指摘された文言は「誤り」といえるものではなく、明らかに〈捏造〉であり〈虚偽〉です。
〈誤報〉と〈虚報〉は違います。本件の場合は誤報ではなく虚報です。手違いや不注意で発生したものではなく、意図的なものであるのは誰がどう見ても明らかです。どうせ紙の読者なんてのはネットを使わないからと、自分たちの主張に都合のいいテキトーなデマを書き散らかし、紙に載せるだけにしておけばいいのにわざわざネットに出してしまうといポカをやらかして炎上した、という話です。
特別報道部長とやらは、堂々と捏造に基づく記事を出稿したのですから、常識的に考えれば少なくともただちに降格処分を受けて当然だと思いますが、恐らくはこれからものうのうと編集室のでかい机に居座って若え衆にあれこれ指図し続けるのでしょう。オールドメディアはそういうところです。
さらに──ここからが重要ですが──同紙ウェブでは当該問題記事は削除され、釈明記事に差し替えられたとはいえ、元日に発行された紙のほうに載っている記事は削除されるわけではありません。そして、紙しか読まない信者読者たちの脳に刻み込まれた「『中国なにするものぞ』『進め一億火の玉だ』『日本国民よ特攻隊になれ』。ネット上には、威勢のいい言葉があふれています」という印象は消えずに残ります。今回の釈明記事、ネットを使わない層が紙面で読んでも、何かちょっとした手違いがあったみたいだけど実際ネットなんて、ぐらいにしか思わないでしょうから。