政府は国民感情をコントロールすべきだとか、まるで北朝鮮や中共みたいな恐ろしいことを言っている政治家がいます。

いえいえ、政府・与党の政治家ではありません。特定野党のほうです。

立憲民主党の岡田克也元外相は21日のNHK番組で、台湾有事に関する高市早苗首相の国会答弁を巡り、「国民感情をしっかりコントロールしていかないと」と述べた。番組には、与野党の安全保障政策担当者が出演した。

曲がりなりにも野党第一党の政治家が、このように民主制の根幹を揺るがす不適切極まりない思想管理推進の発言をしています。オフレコで個人的な考えをチラッと言ったとかではなく、テレビの討論番組で堂々と「国民感情をしっかりコントロールしていかないと」と言っているわけです。これは報道機関がこぞって手厳しく批判することになりそうだ、と思っていたのですが──。

ざっと見たところ、そもそもこの〈国民感情コントロール発言〉を報道している媒体があまりありませんね。オールドメディアが信用されなくなった理由の一つは、そういう姿勢にあるのではありませんかね。まあ、言っても分からないと思いますけど。

「国民感情をしっかりコントロール」するとか言っているような人たちが、まかり間違っても政権を取ったりしないよう、われわれ国民は適切な選択をしていかないといけません。オーウェルの『1984』の世界になったりしないように。

日本国憲法 第十九条

思想及び良心の自由は、これを侵してはならない。