小野田経済安保相が就任前、議員会館等で使われている掃除ロボットが中国製であることについて問題提起したのを「掃除ロボットがスパイだって言うのかよ」と笑っている奴なんかがいますが、本当に危機意識がなさすぎですよね。掃除ロボットもスパイになりますよ。最近のIT、IoT、AIについて多少でも知っていれば分かるはずです。

といったところで入ってきたのが、この話──

平たく言うと、中国製の電動バス(のみならずEV全般)がスパイや工作員になり得るということです。想像してみてください──ある日突然、国じゅうでバスが動かなくなったり、暴走して政治家をひいたりする事態を。

宇通側はガーディアンに対し「当社の車両は、運行されている地域の法令や規定を厳格に順守している」と説明した。また、電気バス関連データはドイツ・フランクフルトのアマゾン・ウェブ・サービス(AWS)のデータ保管センターに保存されると明かし、該当データは「車両のメンテナンス、最適化、サービス改善など顧客のアフターケアを目的としてのみ使用され、顧客の承認なく誰も閲覧やアクセスはできない」と説明した。

こういう説明は意味がありません。なぜなら、まず事実であるかどうかが怪しいですし、仮に事実だとしても、企業が「やらない」と言っているところで中共政府から「やれ」と言われたらやらなければならないのが、あの国だからです。

これは個人でも同じことで、別に中国人の個々が悪い奴だと言う気はありませんけど、どんなにいい中国人であれ、中共政府から「やれ」と言われたらやらなければならないのが、あの国です。そういう法律があって現に運用されています。自分の中国人の親友は決してそんなことをする人間ではない、と思うかもしれませんが、その方は本国にいる家族親戚を人質に取られています。哀しいことです。

まあ、現状としては身の周りのすべての電化製品から中国製の部品を排除することは無理ですけれども、可能な部分では気をつけていきたいものです。有名どころでは防犯カメラなんてかなりヤバいですからね。そうそう、パソコンに付いているカメラレンズは、使わないときは何かでふさいでおいたほうがいいですよ。