革命ごっこに付き合っている暇はない
いい風が吹いているときにうまく乗らず、いつも下手を打つ人といえば、そう、国民民主党の玉木代表です。調子に乗ってきているときに脇が甘すぎて不倫が発覚したり、支持率が伸びているときに参院選の候補に変なのを立てて大ブーイングを浴びたり。
首班指名をめぐるこのたびの混乱の中でも、同党は主要政策において立憲民主党より自民党に近いのは明らかなのだから、玉木氏はさっさと自民党への協力を強く匂わせておけばよかったのに、総理大臣になる覚悟はあるだのと余計なことを繰り返し口走ったり、煮えきらない態度のまま引っ張ったりして、また下手を打ってしまいましたとさ。
自民党の高市総裁は15日、日本維新の会の吉村代表(大阪府知事)と国会内で会談した。高市氏は臨時国会での首相指名選挙への協力と、両党による連立政権発足を含む連携を要請し、両氏は連立を視野に16日から政策協議に入ることで一致した。
というわけで、維新の会がするりと入ってきました。ちとこれには私もびっくりです。維新とはつながりが薄いと言われている高市氏ですが、しっかり押さえたのですね。
衆議院の議席数に関していえば国民民主党の会派よりも維新のほうが多いので、数字稼ぎだけでいえば自民党としては国民民主党より維新を取ったほうが得。しかも「連立を視野に16日から政策協議に入る」という踏み込み具合です。いや、これ、短期間でここまで来たのはすごいですよ。みんなの目が立民党、国民民主党、公明党のほうに向いていた間に。
さて、国民民主党の支持者は立民党と組んでほしいなどと思っているはずがありませんので、ここでまた玉木氏が下手を打って野合連合に付いてしまうなんてことをすると、間違いなく支持率が暴落することになりますが、そこのところを果たして彼は分かっているでしょうか。まあ、支持団体との兼ね合いもあって大変だとは思いますが。
どの党を支持するかしないかという話を抜きにしても、目下政府は物価対策やらトランプ氏の相手やら喫緊の課題が多すぎるので、野合連合ではなくて安定した政権をさっさと発足させなければならない状況であることは明らかです。はっきりいって、駄目野党どもの革命ごっこに付き合っている暇はないのですよ。自民党に近い党だとはっきりしているなら、さっさと立民党を切って自民党に付け、という話です。