悪い意味で意図的なカタカナ
典型的な〈オールドメディアの駄目な報道〉ですよ。
トランプ大統領(5日)
「彼らは違法なエイリアンであり、ICEは仕事に忠実なだけだと言っておきます」トランプ大統領が「エイリアン」と表現したのは、移民当局が拘束した労働者らについてです。
[「トランプ氏非難 日本人3人不法滞在で拘束 労働者475人…米移民当局」 << 「テレ朝NEWS」]
英語 “alien” をあえて訳さずそのまま「エイリアン」とカタカナ表記にしているのは、意図的としか考えられません。もちろん悪い意味で。つまり、多くの日本人が「エイリアン」といえば真っ先に例のSF映画を連想することを念頭に置いた上で、こういう報じ方をしているわけです。
辞書で引けば分かりますが “illegal alien” といえば普通に「不法滞在外国人」の意味で、アメリカでは(いささか古めかしいながら)れっきとした法律用語です。ただし “alien”(異国人)は〈よそ者〉のような否定的なニュアンスがあるため、通常はあまり用いられず、いわゆるリベラル方面が言葉狩りの対象にすることがあったりはします。それだけです。
そういえば、最近日本の似非リベ連中は不法滞在外国人のことを「非正規滞在者」と呼べなどと、またまたアレな主張をしているようですね。まあ、相手にするのはやめておきましょう。
そうそう、スティングの “Englishman in New York” のサビには “I'm an alien, I'm a legal alien” (ぼくは異国人だ、合法的な異国人だ)というフレーズが出てきますな。ということで、あの歌もそのうち放送禁止になっちゃったりするかもしれません(笑)