昨20日に投開票された参院選はなかなかおもしろいものとなりました。歴史的な回だったといえるでしょう。これまで選挙に足を運んだことのなかったような層が、変な目覚めかたをすると、良くも悪くもこういう現象が起きるというのを目の当たりにしました。

ちなみに、私が投票した2候補(埼玉選挙区と全国比例)はともに当選しましたので、そういう意味では気分は悪くないです。また、埼玉選挙区(定員4)では何としても落ちてほしかった現職2候補がきれいに滑ってくれて、大変愉快です。

一方、不愉快なのはやはりこいつで──

最悪のシナリオです。

石破総理が自分で辞めないとなると、衆参ともに少数与党なのだから野党がそろって内閣不信任案を出せば通ると思うのが普通です。しかし、いかんせん野党第一党の立憲民主党は、石破総理のままでいてくれたほうが自分たちは叩けばいいだけだから楽だという魂胆らしいのですよね。内閣不信任案が否決されるのが明らかなときは毎度提出するくせに、可決の可能性が高くなると提出しないという、万年野党根性そのものの体たらくなので使いものになりません。

となると、自民党の両院議員総会とかの面倒な手続きによる必要が出てきます。普通に考えれば、選挙3連敗なのですから両院議員総会でもすんなり石破下ろしがかないそうなものですが、何せ自民党内には国家国民よりも党内政治しか考えない議員も多く(そんなふうだから支持層に見切られてオレンジに流れたりするというのが分からないのですかね)、なかなか容易ではなさそうです。