誰袖花魁は図太い
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いやぁ、昨夜のNHK大河ドラマ「べらぼう」のあの場面は、私も「おおっ!」と思いましたよ。誰袖が2階から通りへ飛び降りるなんて、意表を突きすぎです。
もし実際に花魁があんなことをしたら、足を骨折か捻挫してただごとでは済まなくなるような気がしますけれども、史実のほうを先に押さえて誰袖の行く末を知っておきますと、なるほど彼女にはそのくらいの生命力と図太さがあるという設定であるのもうなずけます。なかなか大胆不敵な花魁ですからね、本作では。
さて、今回第25回では「灰の雨降る日本橋」のタイトル通り、浅間山大噴火により信州から関東に至るまで空が暗くなり、江戸市中にも火山灰が降り積もる様が描かれました。ちなみに、江戸に火山灰の降灰があったのは、富士山大噴火に続いてこれが2度目。折からの冷害に加えての浅間山噴火で、信州関東の農業は壊滅的損害をこうむり、天明の大飢饉から田沼意次の失脚につながるのは、日本史の授業の通り。