何も考えていないかあれこれ考えているか
どうも解せません。
イスラエルに汚れ仕事をやらせておいて、アメリカとしては「おいおい、あまり乱暴な真似はするなよ」と口先だけで言いつつ止めずに眺めているという姿勢を続けるものだと思っていましたが、さっさと直接イランに手を出してしまったのにはびっくりしました。しかも、アメリカのトランプ大統領は、攻撃するかどうか2週間以内に決めるなどとのらりくらりなことを言っていたのが、そのたった2日後に。
イスラエルが劣勢であれば同盟国のアメリカが支援するのもまだ分かるのですが、戦況はどう見たってイスラエルが圧倒的にイランをボコっています。アメリカのバンカーバスターの威力に頼らずとも、モサドの工作やらなにやらで結局はイスラエル単独でできてしまえたはずです。
金にならない戦争はしない、無駄にアメリカ人の血を流さない、というのがある意味ではトランプ氏の数少ない取り柄の一つ(その点はブッシュ・ジュニア氏なんかとははっきり違いますな)だと思っていたので、一体何ごとかとかなり驚いています。
考えられるのは、トランプ氏が何か金の匂いのするものをあのへんに嗅ぎつけたのかな、というところでしょうか。あの人、何も考えていないのか、ものすごくあれこれ考えているか、どちらかですね。知性はなくても悪知恵はある人ですから。あまり世界を振り回さないでほしいです。