改正風営法はおかしい
この法改正は変です。
悪質なホストクラブへの罰則を強化する改正風営法が20日の衆院本会議で可決、成立した。女性客の恋愛感情につけ込んで金銭を費消させる「色恋営業」や多額の売掛金(ツケ払い)を支払わせるために売春などを要求する行為を禁止。最大3億円の罰金を科すなど、店側への規制も強化した。
[「悪質ホスト、罰則強化 「色恋営業」、売春要求など禁止―改正風営法が成立」 << 「時事ドットコム」]
前から言っていますが、おかしな話というのは、話を逆に考えてみれば、簡単におかしいと分かります。
「悪質なホストクラブ」を規制するなら、〈悪質なキャバクラ〉なども規制すべきです。「色恋営業」で女性客に多額のツケを負わせて支払いのために性風俗店で働かせるのを禁止するなら、「色恋営業」で男性客に多額のツケを負わせて支払いのために消費者金融から多額の借金をさせたりするのも禁止すべきです。というか、そもそも売春を規制するためには売春防止法という別の法律がありますので、わざわざ風営法で売春させるのは禁止などと規定するのは筋違いであり、その部分は売春防止法のほうの改正で対応すべきです。また、性風俗店の仕事を強要することは刑事の強要罪などで対処できる話では。
被害()に遭っている女性たちを見捨てろと言うのか、などと義憤に駆られる人がいるかもしれませんけど、それならば「被害」に遭っている男性たちも同じく救済すべきです。キャバ嬢なんかに入れ込んで金を使い果たすような男はただの馬鹿だと言うのであれば、ホストなんかに入れ込んで金を使い果たすような女もただの馬鹿です。