校歌の効果
甲子園で優勝した京都国際高校の校歌の歌詞が韓国語であることについて、一部にあれこれ言う人たちがいるらしいですけど、何がいけないのかよく分かりません。私の出身大学の校歌にはラテン語のフレーズが出てきますが、何か問題でしょうか。高崎健大高崎高校の校歌とか英語から始まるのもありますが、何か問題でしょうかね。
歌詞の中に日本海を指す「東海」という語が入っている(NHKが流す際には学校側の意向により「東の海」と訳されたようですが)のがけしからんとか騒ぐ人もいるようですが、韓国語で日本海のことを「東海」というのですから別におかしくはありませんよ。
もちろん、韓国の政府やカツドーカがいつもやらかしているような、国際的な場での “Sea of Japan” が日本の帝国主義の名残だとかいう嘘八百の根拠に基づいて “East Sea” に書き替えさせるような動きは、ふざけるなボケと思いますよ。けれども、韓国語の文の中で「東海」が出てきても何ら不思議ではありません。また、もし仮に日本語の歌詞の中で「東海」が使われたとしても、それはあの学校の成り立ちを踏まえれば独自性の表れととらえることができます。
例えば、ドーバー海峡 (Strait of Dover) とはイギリス側の呼称で、フランスでは「カレー海峡」 (Pas de Calais) というのですが、フランス語の中で “Pas de Calais” という語が使われたからといってイギリス人が怒ったらみなさんどう思いますかね、という話です。