仕事絡みで、大量のデータをスクリプトで処理するに当たり、対象となるデータ・ファイルすべてに半角英数字で任意の名前を付けておいてくれ、と先方に頼みました。ファイル名が全角文字だとこれがまた厄介なことになるので。

任意のファイル名──みなさん、意味は分かりますよね? 例えば顧客情報であれば “kokyaku_list.xls” みたいな感じですよ。あるいは東京地区のデータであれば “tokyo_area.csv” とかね。あるいは単純に “file01.txt” “file02.txt” “file03.txt” と連番で付けていく場合もあるでしょう。「ファイル名は自分で管理しやすいように好きな方式で付けておいてかまわないけど、こちらで処理する都合があるから半角英数字でね」というのが「任意のファイル名」の意味するところだ、というのは普通の理解の仕方だと思います。

ええ、確かに私は「任意のファイル名」と言いました。「任意」です。

かくして、私に渡されたデータはどんなものだったかというと、こんな感じ──

※注: さすがに実物のスクリーンショットを勝手に撮って公開するのは職業倫理に反しますので、これは再現画像です。

もうね、目が点になりましたよ、本当に。

ええ、確かに私は「任意のファイル名」と言いました。「任意」です。これらのファイルを私がスクリプトにかけて処理する上では全く問題はありません。私のほうでは別に困りませんよ。

でもね、あんた、こんなファイル名を付けたら、あんたが困るんじゃないの? と思ったわけです。普通そう思いませんか? 「任意のファイル名」を付けてくれと言われたら、自分があとで見て分かりやすい名前を付けようと考えるのが普通ではありませんか?

いや、別にかまいませんけどね。私は困りませんから。