昨日放映のNHK大河ドラマ「光る君へ」は第4回「五節の舞姫」でした。

今回は概ね予告から想像できた内容だと感じた人が多かったのではないでしょうか。

ただ、私の予想としては、まひろ(紫式部)が自分は藤原為時の娘だと打ち明けたあと、藤原道長が自分は右大臣家の三男だと返し、まひろが「何言ってるのよ、三郎は名前しか書けないくせに」と笑って流してしまう、という筋書きだと思っていました。いきなり五節の舞の際にまひろが道長を目撃してしまっては、動揺して舞を続けるどころではなくなるので、あらかじめ心の準備みたいなものが必要でしょう。

ところが実際は、終盤でまひろが舞の最中にいきなり道長の姿を見る形になってしまいました。しかも彼の隣には母親の仇である藤原道兼の姿が。動揺を抑えて舞を最後まで終えるところは、まひろの精神力の強さの表れ(彼女が上級貴族の娘たちとは身も心も強さが違うというのは、その前に源倫子のサロンでの盗賊談義からも分かります)ではありますけど、さすがにそのあと驚愕の事実を確かめた時には卒倒してしまいます。ちなみに、実際のその時の舞姫の中に気分を悪くして倒れた者がいたことは、誰かの日記にも記録が残っているのだそうです。

これらを踏まえて予告動画を見てみますに、次回(第5回)「告白」では、道長が長兄と次兄の家系を失脚させて時の権力者を目指す動機付けが描かれることになるのでしょう。また、人生をめちゃくちゃにされた藤原詮子が長兄と次兄を見切り、弟の道長に協力してゆく今後への道筋をつけた今回でした。

──と、とりあえずメインの筋はそうであったものの、やはり今回の一番衝撃的な場面は、花山天皇と藤原忯子の〈緊縛プレイ〉だったのではないでしょうか(笑)。まあ、あの天皇は〈親子どんぶり〉とか〈高御座でアレ〉とか事実と噂が混ぜられていろいろ語られる人物ですから、その手の描写が出てきても割とすんなり受け入れられてしまいますね。それにしても、あれだけ好色で女は手当たり次第だった花山天皇が、忯子が急逝した折には出家したいと言いだすほどだったのですから、彼女への思いはよほど深かったというか、彼女とのプレイがよほど《略》