あちこちで話していることですが、考えてみたら当サイトでネタにしたことのない話題でした。

なぜ「女性が選ぶ」と女性限定なのか分かりませんが──。

私の友人知人のコーヒー好きの中で、スターバックスを一番強く推すという人は男女問わず一人もいません。強いていえば、まだ全面禁煙の店が珍しかった時代に全面禁煙だったスターバックスを好む友人が1人いましたが、彼とてあくまで禁煙の店が目当てだっただけで、スターバックスのコーヒーの味を取り立てて評価していたわけではありません。私の知る限り、コーヒー好きの人はスターバックスよりもドトールなどを好む傾向があります。私もドトールかコメダで、シアトル系ならスターバックスよりタリーズのほうが好きです。

いや、別に、スターバックスがまずいとか言っているわけではありませんよ。スターバックスも決して悪くはありません。ただ、なぜあの店だけがとりわけ好印象を持たれがちなのかが、よく分からないというのが率直なところなのでして。

思い返せばその昔、スターバックスの日本1号店となる銀座松屋通り店の前を、たまたま開店1週間前ぐらいに友人と通りかかったことがあります。私はスターバックスの日本進出のことを知っていたので、「この店、アメリカからドトールに殴り込みに来たらしいぞ」と言ったところ、その友人は「ほう、アメリカのコーヒー屋がねぇ。味はどうなんだか」などと言っていましたが、その友人こそが先にちょっと触れた全面禁煙のスターバックスを好むようになった人物なのでした。

スターバックスはやはり、他店に先駆けて全面禁煙を採用したことにより主に若い女性たちに訴求し、そこから何となく〈おしゃれなカフェ〉の印象をウリにできるようになったところが大きい、という気がします。逆をいえば、それ以外に特にありません。