先日の日中首脳会談では習国家主席を向こうに一ミリの譲歩もなく机をたたいて言うべきを言い釘を刺して帰ってきた岸田首相ですが、内政とりわけ経済となるとどうしてこうも駄目なのでしょうか。

失言もなく野党につかみどころを与えず、ウナギのようにヌルッと擦り抜けてやるべきことをサクッとやってしまうというのが、当初「検討使」と言われた頃の彼のある意味で得意技でした。しかし、急な円安と価格高騰で経済の調子がおかしくなり、閣内の不祥事がポロポロ出始めると、いったん網にかかったウナギは逃れられなくなりますな。