[元日本航空機長で航空評論家の]小林氏によれば、最も大きな問題は「出火した機体左側の非常ドアが開き、シューターが展開されていた」点にあるという。

出火したエンジンのある側のシューターが出ているのを映像で見て、あれは変だよなぁ、まずいよなぁと思っていたのですが、やはりそうですよねぇ。

飛行機事故というのはいろいろありますけど、大韓航空やアシアナ航空の場合は、お前らは素人かとツッコミを入れたくなる場合が少なくないような気がします。あと、最近は十分改善されているとのことですが昔は中華航空もひどかったですね。

一方、乗務員による避難誘導で「日本語での指示がなかった」との批判が出ていることに対しては、「避難誘導時の言語の規定はありません」として、大きな問題ではないとした。

[同]

えーと、これについては勘違いしている人が多いので、大韓航空をちょっと擁護させてもらいます。

国際線の機内で使われる言語は、キャリアの本拠地の言語(大韓航空であれば韓国語)に加えて英語というのが基本です。日本発着便なら日本語が通じて当然だなどというのは、日本人の変なおごりというもの。そんなことに文句を言うなら最初から日本のキャリアに乗れという話ですよ。1990年ごろまでは、たとえ日本発着便であろうと外国キャリアであれば日本語の分かる乗員がいないのは割と普通でした。

このたびの事故での避難誘導においては、

  • せっかく日本語を話す乗員がいながら、その当初の案内が「ただいまもう1度離陸の許可を待っております」「しばらくお待ちください」などという奇妙なものであった。
  • 手荷物を持たずに避難せよという指示がまるで徹底されていなかった。

という2点のほうがむしろ重大な問題だと思います。