例によって西洋の文明人さまが日本の文化を野蛮だとなじる記事か、と思いつつ読んでみたら、意外に冷静で考えさせる内容でした。

動画も見てみましたが、非常に無理のある行事だと思います。

「(昔の人が)馬がけがをするようなことはするわけがない。2メートルの壁を越えさせて馬が脚の骨折やけがをしたら、財産を失うことになる」

動物愛護活動家らは、壁は古くからの伝統ではなく、参拝客を増やそうとして神社が始めたものだと主張している。起源が不透明なことが、この見方にある程度の説得力を与えている。

[同]

この主張にはかなり説得力を感じます。古来、農民であろうと武士であろうと馬や牛にけがをさせるようなことはしなかったでしょう。戦国時代でも実際の戦闘の場面では馬から下りていました(馬は移動の際に武将が乗ったり兵糧などの運搬に使うのが主であり、騎馬武者たちが先陣を切って突っ込んでゆくのは時代劇のフィクションです)。

起源の不明な伝統なんて、伝統といわないのですよ。それは因習といいます。