支持率が落ちようがなにしようがひたすら真っ当なことを言い続ける、韓国の尹大統領の姿勢はなかなか感心します。けれども、何せ嘘つきで約束を守らない国として世界におなじみの韓国です。尹大統領の任期はあと4年しかなく、制度として再選はないことを踏まえれば、4年後に次の大統領がまた卓袱台返しするかもしれないということを、われわれは常に気にかけておかなければなりません。

また、新政権になったから前政権でのことはすべて水に流せるというわけでもありません。文前大統領のやらかした数々(レーダー照射事件とか)について、ちゃんと韓国に清算させる必要があります。

ところで、一点引っかかる部分を改めて指摘しておきます。

[尹大統領は]「両国の歴史問題が完全に整理されない限り、未来の協力に一歩も踏み出せないという認識から抜け出さないといけない」と唱えた。
[同]

まだこんな寝ぼけたことを言ったりもするのですよね。両国の歴史問題はすでに、日韓基本条約や日韓請求権協定、さらに慰安婦問題日韓合意などによって、最終的かつ不可逆的に、完全に整理されています。せっかく整理されているのに、韓国側がたびたび棚をひっくり返して騒いでいるだけです。ひっくり返した棚を元通りきれいに整理するのは韓国側の義務です。