6日に新宿の伊勢丹前で行われた安保法案反対デモについて、無許可だったという話がTwitterに出回っており、どうせネトウヨが(いつものように)テキトーなガセを振りまいて喜んでいるだけだろうと私は思っていたのですが、無許可だったことを警察に確認したと言うジャーナリストが現れたり、それに対してSEALDs側がはっきり否定せず言い訳じみたことを言っていたりする様子からして、どうやら本当に無許可だったみたいです。

デモというのは、憲法第21条に保障される表現の自由の行使ですから、届けが出されれば原則として警察は許可し、必要な交通規制を敷いたり警備の人員を出したりします。むやみやたらにデモを禁止すべきではないことは警察も分かっています。

けれども、車や人の通行を甚だしく妨害するおそれや、危険な混乱を招くおそれがある場合などは、デモを許可しないことがあります。群衆の将棋倒し事故とか、何か起きたら警察の責任問題になりますから。

今回の例では、日曜日の新宿通りの歩行者天国なんてただでさえ人ごみのする所です。それに、デモでごった返して人の通行が不便になれば、歩行者天国という制度の意味がなくなります。警察としてはデモの許可なんか出せません。それに、そんなことをしたら、路上パフォーマンスや露店などもすべて許可しなければならなくなり、収拾がつかなくなります。かといって、前述のように、警察としてはむやみやたらにデモを禁止するわけにもいきません。仕方がないから、今回は許可を出さずに代わりに「指導」という形をとったそうですが、これが変な前例になっては困るとも考えているようです。

「民主主義って何だ!」「これだ!」─。何かもう、自分たちセーギノミカタによる寡頭制を目指す集団というのは、不法行為でも何でも好き勝手にやりたい放題ですね。「自由と民主主義」を標榜すれば何でもありだと思っているようです。内輪だけで盛り上がっている彼らには外の声は聞こえないため、世間から顰蹙を買っていることなど自覚できないでしょう。そのうち、平日の真っ昼間に銀座四丁目交差点を不法占拠とかやらかしそうな気さえします。ええ、そう、「自由と民主主義」のためにね。

彼らをチヤホヤしている報道メディア、チシキジン、野党政治家などは、彼らの勘違いをひたすら助長しているわけですから、極めて罪深いと言わざるを得ません。安保法案に反対することと、安保法案反対の旗を掲げたただの馬鹿や無法者に同調することは、きちんと区別すべきです。