史実にはなくて「鎌倉殿の13人」のオリキャラであるトウですので、今後どう動くかは分かりませんけど、三浦義村のことを意識してドギマギしちゃっているのだろうというほうの読みを私はしています。何せ天涯孤独の若い女の殺し屋が、かつてあの男に羽交い締めにされて「俺の女になれ」なんてささやかれちゃったのですから。

いずれ北条義時の死には、トウが義村の刺客として差し向けられるのかもしれませんね。あるいは、もし物語が義時の死後まで続くのであれば、トウが唯一愛した男である義村を自ら手にかけるという慟哭のドラマもあり得ます。いかんせん三谷幸喜氏の作ですからなぁ、一筋縄ではいかないでしょう。「真田丸」の最後みたいに脇役が主役のような形になって終わることは、十分考えられます。