実にまさしくこれです。

ほとんどの新聞やテレビは事前には「自民党の単独過半数は微妙」みたいな言い方をし、当日の投票が締め切られるや「単独過半数割れ」などと打ち出すテレビ局が現れ、立憲共産党立憲民主党の枝野代表(もうすぐ〈前代表〉になるらしいですが)に勝ち誇ったようなコメントをさせて全国に映像を垂れ流していました。

が──。

自民党は確かに議席数を大幅に減らしたとはいっても、前回が極めて異常な勝ちすぎだったから振り戻しただけで、結果を見れば単独で過半数どころか絶対安定多数を押さえており、明らかに圧勝です。

正確にいえば〈自民やや後退ながらなお圧勝、立憲共産惨敗、維新躍進、国民前進〉と要約できるのが、今回の衆院選の結果でした。ところが、一夜明けてもまだ〈自民に厳しい審判〉みたいな言い方をしている媒体もありまして、そういうのは有り体にいって嘘つきでしかありません。新聞の場合、降版締め切りがあるため翌日の朝刊では間に合わなくても仕方がないのですが、夕刊さらに翌々日までまだやり続けているようなのは本当にただの嘘つきですよね。

報道媒体が信用をなくしてきていることについて、当事者たちはもっとちゃんと考えたほうがいいと思います。都合が悪くなると〈ネットの害悪〉などと言い出すのとか。