立憲民主党が熱心に歴史歪曲の努力をしています。

さんざん今までツッコミが入っていることなのに、なぜ意地でも誤りを正さないのでしょうか。「嘘も百回言えば真実になる」を実践しているとしか思えませんよ。

私なんかが論ずるまでもないのですが、一応さらっておきますね。

民主党の失政により失業率が高かった時代、いわゆる「悪夢の民主党政権時代」に比べれば、その後の雇用が増大した時代には低所得者が増え、賃金水準が下がるのは当たり前です。賃金水準の計算において、失業者は〈賃金ゼロの労働者〉として組み入れられるわけではなく、数字から除外されます。分かりやすくいうと、低所得者がみんなクビになり失業者になって計算から外れてくれたほうが、計算上の賃金水準は上がります。これがあの手の人たちの言う「民主党政権のほうが経済は伸びていた」という現象です。

また、民主党の失政により円高に誘導されていた時代、いわゆる「悪夢の民主党政権時代」に比べれば、その後の円安の時代に日本人の賃金水準がドル換算で安くなって当たり前です。ええ、あの手の人たちはそういうときだけドル換算を持ち出し、世界に比べて日本はウンタラカンタラと言いだします。もちろん、30年ぐらいのスパンで見た場合に日本の賃金水準の伸びが悪いのも事実ですが、それとこれとは話が別です。

「数字は嘘をつかないが、嘘つきは数字を使う」とはまさにこのことですよ。

なにより、民主党政権時代の経済がいかにひどかったかは、国民が肌身でよく分かっているでしょう。もっとも、景気の影響を受けない優雅な身分の方々にはピンとこないかもしれませんがね。

アベノミクスについて「株を持っている人やごく一部の大企業だけが儲かった」なんて言い方も、あの手の人たちの常套句ですね。でも、株を持っている人やごく一部の大企業だけが儲かるならまだ良いのであって、株を持っている人やごく一部の大企業すらろくに儲からずヒーヒー言っていた上に低賃金労働にもありつけない失業者が多かったのが「悪夢の民主党政権時代」ですから、立民党が一体何を偉そうに言っているのかという感じです。