「ゼロコロナ」を目指すべきだと主張する人や団体は少なくありません。文脈としては「ウィズコロナ」ではなく「ゼロコロナ」ということですね。つまり、新型コロナウイルス対策を進めつつ経済活動も両立させてゆくのではなく、まずは新型コロナの撲滅が先、経済の回復なんか後回しだとする考え方です。

厳密に何をもって「ゼロコロナ」と称するのかという明確な定義はないのですが、少なくとも立憲民主党は公式に明示していたようで──

東京オリンピック・パラリンピックについては、開催全期間についてzero コロナ状態が実現できない限り開催するべきではない。したがって、速やかに開催地域をzero コロナ状態(東京では週平均で1日あたり50人未満)とした上で、その状態を維持するための検査や入国管理の徹底、人流の抑制等が必要である。

立民党の独自の定義では「[新規感染者数が]東京では週平均で1日あたり50人未満」を「zero コロナ状態」としていたのですね。

そこで東京の現状は──

出典: 「新型コロナウイルス国内感染の状況」 << 「東洋経済オンライン」(21日21時50分)

政府の新型コロナ対策は大失敗だと罵り続けている立民党の定義によるところのゼロコロナ状態を、ウィズコロナでやって来た政府が達成してしまったようです。立民党はもう引っ込んでいいですよ。

まあ、これから第6波の襲来も予想されることですし、その時にはまた彼らも大はしゃぎするのでしょうなぁ。政府を攻撃するネタさえ生まれるなら国民が苦しもうがなんだろうがかまわない、という根性の人たちですからなぁ。