情報が更新されないマスコミ
新型コロナウイルス感染関連の報道では相変わらず役立たずのマスコミですが、今回は珍しく朝日新聞が少しだけいい仕事をしています。
[大分]県によると、感染力が強いデルタ株では、間隔を開けていても換気が不十分だと感染が拡大する可能性があるという。
[「別府の教会で45人のクラスター 合唱など原因?想定外の事態に」 << 「朝日新聞デジタル」]
このクラスターについて換気の問題に言及しているのは、私がざっと見た限りでは、主要媒体の中では「朝日新聞」だけです。他媒体では、集会の参加者たちは距離を空けるなど感染防止策をとっていた、などと書いているだけで、換気のことには触れていません。教会でクラスター発生と私が聞いて、まず最初に思ったのが換気はどうだったのかということですが、マスコミはろくにそこに触れないのです。
デルタ株の感染防止では、手洗いに加えて、とにかく複数人数の集まる場所では換気が大事だということは、日頃から情報をアップデートしていれば分かるはずです。なのに、大多数の報道媒体がそこに触れていないようです。これでは読者・視聴者に対する何の注意喚起にもなりません。このクラスターについての報道をぼんやりと読んだだけの人は〈宗教施設は怖い〉〈行政による感染経路調査が徹底されていない〉という印象を持つだけではないでしょうか。