いつごろからだったか、うちのお嬢のエンジンをかけてしばらくの間、ほんのかすかにキーンという高い雑音がすることがたまにあったのですよね。走っているうちにすぐ消えるのですけど。

そして、今月に入ってから、エンジンを切った時にキュッと妙な音がすることが増えました。

実はこれら2つの現象には覚えがありまして、前に乗っていた同系車種でも起きました。その後その車がどうなったかといいますと、ウォーターポンプにガタがきて冷却水漏れが──。

その車、次のを買うまでのつなぎで足にしていただけの22年落ち(!)で、どうせ2、3カ月のうちに買い替えるつもりでいたので、修理はせずにそのまま廃車し、そして新たに迎え入れた車が今の相棒すなわちお嬢という次第です。

さて、お嬢でもまた同じ異音が発生し始めたわけです。同系車種だし、またウォーターポンプの不具合かな、でも一般にウォーターポンプの交換目安といわれる10万キロまでまだまだだよな、などと思いつつググってみますと、な、な、なんと、驚愕の事実が判明しました。

そのメーカーの、特定の何種類かの車の、ある時期のウォーターポンプは、そもそも脆弱なものらしいのです。3万キロで壊れたという話もありました。メーカーでもそれは分かっていて、保証期間を延長してキャンペーンをしていたようです。

というわけで、お嬢のウォーターポンプを交換すべきだと思い、近所のガソリンスタンドへ見積もりを取りに行ったのが木曜日のこと。ボンネットを開けてエンジンをかけてみたところ、整備士の方が曰く、「ウォーターポンプが傷んでるような音は特にしませんけどねぇ」─。

しかし、ウォーターポンプはどうせ交換することになる部品だし、10万キロでやらないといけないことはほかにもいろいろあるから早めに順番にやっつけていきたいので、とりあえず不安なこのウォーターポンプを交換してほしいと頼みました。

そして今日がその作業の日でした。3時間ほどで作業終了の連絡があり、車を取りに行ったところ、件の整備士が曰く、「ウォーターポンプ、替えてよかったですよ。外したやつは不具合を起こす寸前って感じでした。もう少ししたらガタガタ鳴り始める感じですね。ちょうどいいタイミングでした」─。

実際に外したウォーターポンプを見せて、動きの不調を説明してくれました。ウォーターポンプを替えたらエンジンも軽くなったと言われて、それから実際に私が乗ってみても確かにはっきりと感触の違いがありました。加えて、エアコンの利きが良くなり、コンプレッサーの音がスムーズになっています。

──ひょっとして、このタイミングでウォーターポンプを交換しないで夏に突入したら、結構いろいろ面倒なことになっていたかもしれませんね。

車の異音には敏感になっておいたほうがいいようです。

あ、そうだ、ついでにラジエターキャップも交換しておくべきでした。