あれはひと月ほど前だったでしょうか。自動車教習所で教わった日常点検(運行前点検)をちゃんと実践する少数派に属する私ですが、その時もちょうど自宅から車を出す前にボンネットを開けたりしていたところでした。古い車に長く乗るためには日頃からそういう気遣いが大事なのですよ。ええ、もちろん冬場にはしっかり暖機してから発進しますしね。え、アイドリングストップ? 何ですかそれ?

といっても、今回の話は車とは関係がないのですが、私が車の点検をしていた時に、自宅前に1台の軽貨物車が止まりました。うちに用なのかなと思いつつ見ていますと、Mr.オクレみたいな風情の、70ぐらいのいかにも頼りないおっちゃんがフラフラと降りてきまして、

「すいませーん、○○さんのお宅ってどこですかぁ?」

見ると、Mr.オクレもどきは小さな箱を持っていまして、そこにはAmazonのロゴが。そして送り先にはその○○さんの住所と氏名が書かれていました。○○さん宅はうちから数軒隣なので教えてあげました。

去ってゆく軽貨物車を見ながら、ふと私は気づいたのです。ああ、そうか、あれが巷で何かと評判の悪い、Amazonの配送業者「Amazon」か、と。

〈Amazonの配送業者「Amazon」〉の意味がよく分からない方は、このへんの記事をどうぞ:

恐らくあのMr.オクレもどきは Amazon Flex の個人事業主なのでしょうな。あれではトラブルが多くて当然です。全く、Amazonはあんな素人をこれからも使い続けるつもりなのでしょうか。

──などと思っていましたら、今度は私がトラブルに見舞われる番となりました。

昨日はAmazonに注文した品物が〈Amazonの配送業者「Amazon」〉によって届けられることになっていたのですが、昼ごろに出先の私の携帯電話に着信がありました。私は知らない番号からの電話には出ない主義(相手がかけ直してほしいのなら、こちらの留守録にメッセージを残すなどするのが筋)なので、そのまま放置。

すると、しばらくしてショートメールが──

申し訳ありませんが、お届け先住所を見つけることができません。何か目印になる建物、詳しい住所、または建物名などの情報を教えていただけますか?

──なめてんのか、こら。

まず、うちの辺りは1980年代からの住宅地で、きれいな碁盤目状とまではいかないまでも基本的に縦と横の道で出来ており、迷うような街ではありません。車が擦れ違いにくいような細い道もなく、東京の下町みたいにゴチャゴチャしてもおらず、右折禁止も一方通行もない街です。さらに、私の家はそこそこ広めの通りに面していまして、見つけにくい所にあるわけでもありません。地図アプリで住所を入力すれば一発でバシッと出てきます。そして、うちの郵便受けにはしっかり住所と姓が書いてあります。仮にも通販の配送を請け負っている業者が、うちを見つけられないなんて、ふざけるのも大概にしろという話です。

客に余計な手間をかけさせんなよ。ちゃんと探せや。と思っていたら、またショートメールが──

申し訳ありませんがご注文商品のお届けができませんでした。このテキストセッションは5分で終了します。

──なめてんのか、こら。

Amazonのスマホアプリで状況を確認したところ、届け先の住所記載が不完全だったり古かったりすると思われるので情報をアップデートしろなどと、あたかもこちらが悪いかのような定型文が。ほんと、なめすぎですよ。

とりあえず、再配達の予定というステイタスにはなっていたので、急ぐわけでもなかったからそのままにしておきましたら、夜9時ぐらいに届いたようです。配達が昼であろうが夜であろうが、私が帰宅したのは深夜でしたので、受け取るタイミングは変わりません(笑)。もし昨日のうちに届かなかったら、今日はガッツリとAmazonにクレームを送るつもりでしたけど。

ところで──おもむろに一番初めの話に戻りますが、日常点検はちゃんとやりましょう。