タイ国際航空には思い入れがあります。初めての海外旅行で乗ったキャリアであり、初めて乗った外国キャリアでした。いわゆる以遠権フライトで、成田からシアトルまでの往復。

母の実家が九州なので、それこそ物心つく前から「きゅうしゅうのおばあちゃんち」へ行くのに飛行機にはよく乗っていたのですが、南国の衣装をまとったフライトアテンダントにワイ(合掌)で迎えられるという体験は新鮮そのものでしたね。

尾翼に咲く蘭の花のごとく、フライトは穏やかで優雅なものであり、フライトアテンダントたちの振る舞いは洗練されていて、まさに「ロイヤル・オーキッド・サービス」の呼称に偽りはないという感じでした。

しかし、近年は台頭するLCCに押されて経営も難しくなってきたようで、毎年赤字を計上していました。そして、新型コロナウイルス禍に追い討ちをかけられてしまったのですね。

タイ国際航空好きの旅行マニアは多いですから、レビュー動画もたくさん公開されています。乗ったことのない方はどうぞ。

いつかまた、蘭の花の咲く翼で旅に行ける日が来ることを願いつつ。