「香港臨時政府宣言」なるものが出回っているようです。もっとも、抗議勢力が実際に行政機関等を制圧しているわけではないので、空文なのですが。

私がよく行っていた頃の香港、まだイギリス植民地だった頃の香港では、政治に関心を持つ人なんていなくて、あり体に言ってしまえばみんなカネにしか興味がなかったのですが、返還後の22年間は彼らの意識を、特にその22年間に生まれ育った世代の意識を、すっかり変えました。去る4日に発動された覆面禁止法(禁蒙面法)は火に油をそそいでしまいました。

香港に北京が介入してくるということは、行政長官の要請なしでは恐らく難しいでしょう。今後の香港の進路は行政長官の決断にかかっているといえます。