れいわ新選組代表、山本太郎氏の振る舞いが、予想していた以上のひどさを呈している。

「れいわ新選組」の山本太郎代表は24日、自民、公明両党に対し、21日投開票の参院選で比例代表「特定枠」を使い当選した船後靖彦、木村英子両氏のいずれかが参院厚生労働委員会に所属できるようツイッター上で要請した。

「最大会派、自民党・公明党の皆さま。舩後靖彦(難病ALS患者)と木村英子(重度障がい者)に、参議院厚生労働委員会の椅子を1つ譲って頂けないでしょうか。何卒よろしくお願い致します。」(原文ママ)と投稿した。

そのツイートというのが、こちら:

国会の委員は会派の議席数に応じて割り当てられ、これは慣例等ではなく国会法により定められていることである。会派間の交渉で譲ったり譲られたりする性質のものではない。

つまり、山本氏は、畏れ多くも難病患者さまと重度障害者さまであられるお二方に委員の椅子をお譲り申せと、超法規的措置を要請しているのである。法律よりも自分の正義のほうが上だと考えているのか、まるで玄界灘の向こうの某国の愚かな大統領のような言いぐさだ。

しかも、今の山本氏はもはや国会議員ですらない、永田町の外の人間だ。何さまのつもりなのか。

山本氏は難病患者や重度障害者をウリモノにしているだけで、傀儡にするつもりなのだろうと、選挙前から私は思ってきた。いずれ正体を見せるだろうとは思っていたが、まさか選挙からたった3日でこんなふうになるとは。

なお、山本氏が難病患者に対して過去にどういう言葉を使っていたか、とても分かりやすい実例がある:

いまだに分かっていない人も少なくないようなので一応言っておくが、安倍首相がかつて患った潰瘍性大腸炎は指定難病であり、国内に18万人の患者がいる。まともな人間であれば「ポンポン痛なる」などと揶揄できる疾病ではない。こんなふざけた言葉で難病を揶揄した山本氏が、難病患者と重度障害者を参院選に担ぎ出したのだから、ちょっと考えればその本心ともくろみは容易に推し量れる。

山本氏に関しては、今後もその言動を監視していかねばなるまい。注視ではない、監視だ。ああいうのを増長させると、議会民主制に対する脅威になる。長くなるし論点がぼやけるのでここでは書かないでおくが、彼の周りには反社会的な胡散臭い人物もいたりするので、何としても彼の国会へのアクセスは断たねばならない。彼が「介添人」として国会に入り込み、「代読」と称して登壇しようとするなら、十分警戒しなければならない。