昨日書いた韓国国会議長の妄言の件であるが、昨日のうちに記事が出ていたようだ。

[韓国の]国会報道官は朝日新聞に「他の同席者にも確認したが、文[喜相]氏[国会議長]は(天皇に関し)『戦争犯罪』という表現は使っておらず、『戦争当時の天皇の息子』と述べたと思う」と記事が引用した文氏の発言を一部否定。

嘘つきで約束を守らない国として世界におなじみの韓国の側から出てきた妄言に関し、築地媒体としては例によって韓国を少しでも擁護してあげたくてこんな記事を出したのであろうが、はっきりいって「戦争犯罪」という表現を使ったかどうかなどということはこの際どうでもいい。思いっきりポイントを外している。

韓国国会議長の妄言で問題となるのは、次の3点だ。

まず第1に、こういう形で天皇陛下に言及すれば、大多数の日本人の感情を逆なですることになるであろうと、彼は恐らく理解した上で発言しており、日本人に不快感を与えることを意図して嫌がらせをしている。こういうことはあまり言いたくはないのだが、実際に韓国人というのは、外国人に不快感を与えることによって自国の優越性を誇示するような言動を示すことが少なくなく、相手が日本人となるといっそうその傾向がある。

第2に、そもそもいわゆる慰安婦問題は2015年の日韓合意において「最終的かつ不可逆的な解決」の合意がなされており、それにもかかわらずさらに日本側に対して謝罪などの追加要求をしてくるのは明らかに合意違反である。

第3に──これが最大の問題だが──「日本が○○をすれば日韓間の問題は解決する」と韓国側が言ってきて、日本側がその通りに「○○」をしても、その後また新たな「○○」を韓国側が要求してくる、ということが何度も繰り返されてきたのが、過去70年以上にわたる日韓関係だ(いわゆる「動くゴールポスト」)。もはや韓国側の言う「日本が○○をすれば日韓間の問題は解決する」という言葉には一片の信用もない。今回の件でいえば、もし仮に天皇陛下が元慰安婦に直接謝罪されるようなことがあったとしても、数年後にはまた韓国側が「日本が○○をすれば日韓間の問題は解決する」と新たな「○○」を持ち出してくるのは火を見るより明らかだ。

つまるところ、嘘つきで約束を守らない国として世界におなじみの韓国側から何か妄言が聞こえてきても、日本側としてはまともに取り合う必要などない。彼らが何かを約束するようなそぶりを見せても、どうせ嘘に決まっているのだから聞かなくてよい。そして、築地媒体はいちいち韓国の非を取り繕ってあげたりしなくてもよい。