平成31年1月18日(金)午後、北朝鮮船籍タンカー「AN SAN 1号」(IMO番号:7303803)と船籍不明の小型船舶が、東シナ海の公海上(上海の南約410㎞の沖合)で接舷(横付け)していることを海上自衛隊第1海上補給隊所属「おうみ」(佐世保)が確認しました。

「船籍不明の小型船舶」というのは、果たしてどこの国の船なのでしょうかねぇ。

防衛省としては、船名が見えないことなどから「船籍不明の小型船舶」という言い方をしていますが、まあ、実際のところは船影その他の情報からどこの何という船なのかは特定しているでしょう。

たとえば──たとえばですよ。あくまでもたとえばの話ですよ。最近、北朝鮮船舶が、某国のあろうことか海軍の駆逐艦と、あろうことか日本のEEZ内で瀬取りをしていたとしましょう。そこへやって来た日本の海上自衛隊の哨戒機が、恐らくは瀬取りを終えた直後であろうそれらの船を目撃したとしましょう。某国海軍の駆逐艦は自衛隊機が邪魔くさいので、追い払おうとして思わず火器管制レーダーを照射しちゃったりするわけですよ。もちろん、いきなりそんな物騒なレーダーを使ったりすれば、大問題になり大もめにもめますよね。しかし、某国の側としては瀬取りのことが大っぴらになるとかなりまずいので、「天気が悪かったから漁船の捜索に火器管制レーダーを使ってたんだもん!」だの「だけど火器管制レーダーなんか使ってないもん!」だのと必死に矛盾だらけの嘘をつき続ける上に「自衛隊機がまるで神風特攻隊みたいに威圧的な低空飛行をしてきたから、こちらの乗組員たちは恐怖を覚えたニダ! 日本は謝罪しる!」と論点を思いっきりずらしながらのいつものお家芸〈ウリたち正義の被害者さま〉プレイが始まったりします。そんな状況ですから、ここしばらくは駆逐艦なんて派手なもので動き回るのを控え、小型船舶が船籍旗を揚げずにウロチョロするという形でいくのかもしれませんね。