いわゆる森友学園問題というものもそろそろ幕引きに向かいそうです。

要するに、この1年余りの騒ぎのほとんど、すなわち同学園の土地売買交渉にまつわる疑惑もどきに関するスッタモンダは、無駄だったということです。ただ、安倍昭恵氏が「瑞穂の國記念小學院」とやらの名誉校長職に就くことになっていた(この点は彼女の脇が甘すぎると思いますが)ことや、築地の紙が「安倍晋三記念小学校」という架空の学校名を捏造して嘘記事を書いたことなどから、官邸の圧力だの理財局の忖度だのがまことしやかに語られ、安倍首相もガキっぽいところがあるものだからよせばいいのに「もし私や妻がその土地取引に関わっていたなら、私は首相を辞める」などと煽ったせいで、「昭恵氏が『いい土地ですね』と言った、という伝聞のメモが出てきたぞぉ」などと野党やマスコミに変な揚げ足の取られかたをしてきたわけです。

もちろん、そこから派生した財務省文書改竄は由々しい問題でありますから、それはそれできっちりとケリをつけなければいけません。ただし、それこそ安倍首相夫妻とは関係のない話だというのは、普通の頭で考えれば見当がつくことです。

まあ、最初から〈安倍ありき〉の発想を抜けられない残念な脳の持ち主は、まともな根拠があろうとなかろうと何としても首相夫妻がそこにイッチョカミしていることにしたくてたまらない、あるいはそうでないと自分の言ってきたことが嘘になってしまうから困るのでしょうが、中学生みたいな陰謀論をいつまでもいつまでもウダウダ言っていると、自分がみっともないだけですからやめたほうがいいですよ。