浄土真宗の「教義を学び分かりやすく伝えたい」と言う法主後継者
浄土真宗の宗教法人「本願寺」(京都市右京区)法主(ほっす)の大谷光道氏(63)は15日、同寺で記者会見し、次期後継者を会社員の3女純子さん(26)に決めたと発表した。
[「MSN産経ニュース」 >> 「本願寺後継者に法主三女」]
ここにいう「宗教法人『本願寺』」とは、一般に「大谷本願寺」と呼ばれるもののことだ。真宗大谷派(東本願寺)や浄土真宗本願寺派(西本願寺)とは別物である。
大谷派の末端の門徒である私なんぞは、最初に「本願寺」という見出しだけを見た時はよく分からず、本願寺派の話かと勘違いしてしまった。ああ、紛らわしい。
そして、大谷派の末端の門徒としては、他派に対して(変な意味での)敵対心などは持っていないつもりなので、セクト主義的文脈において他派を揶揄するつもりはない。むしろ、近い将来、浄土真宗系に女性の法主(大谷派でいう「門首」、本願寺派でいう「門主」)が誕生することが確定したのは、喜ばしいことだといえる。
しかし──
純子さんは「(親鸞の)教えが必要とされている社会。教義を学び分かりやすく伝えたい」と抱負を述べた。
[同]
大谷純子氏のこの言葉は、どうもいただけない。教団の先頭に立つ人間が「同朋同行とともに親鸞聖人の教えに聞いていきたい」と言えないのは、どういうことなのだろう。そして、記者会見の場で彼女にこういう発言をさせてしまった周囲の人々(現法主を含む)にも、大いに問題がある。
補足
東本願寺系の諸教団は、いわゆる「お東紛争」の結果、教団や本山の名称(正式名称および通称)が似ていたりかぶったりしていて、とても紛らわしくなっている。よく分からないという方は、手っ取り早く「ウィキペディア」を参照するといいかも。

Comments
>教団の先頭に立つ人間が「同朋同行とともに親鸞聖人の教えに聞いていきたい」と言えないのは、どういうことなのだろう。
無理でしょうね。大谷派以外の3派は、「法主は能化者である」というスタンスを崩していませんし、4男の方は、前門首の寵愛を一身に受けて育った方ですので、「同朋同行とともに親鸞聖人の教えに聞いていきたい」という発想には絶対になりません。その親の元で育った方ならば、同じ考えになるのも仕方がないことでしょう。
あ、そういえばニュース記事で写真を見たことがありました。
>大谷派以外の3派は、「法主は能化者である」というスタンス
え、そうなんですか? そういう話ってふだん聞かないので驚きです。
ああ、でも、確かに、そういうスタンスの違いがあったからこその、ああいう紛争&分裂だったのかなと。
しかし、能化者なら能化者で、「教義を学び分かりやすく伝えたい」という言い方は、何だか頼りないなぁという気がしませんかねぇ。
そのような意識の持ち主は大谷派の自称?教学者や説教者にも多いのでは?
やたらに論理のすり替えや「ありがた節」のみで。
とりあえず2人ほど思い浮かびますが(笑
両名に共通しているのは──
「教団が自分のわがままを聞き入れてくれず思い通りにならない」ということを「自分は敬虔な仏教僧なのに教団が堕落している」というジコチュー都合な論理にすりかえ、事情をよく知らない外部の人々に向かって「自分は堕落した教団を飛び出してこんなに立派な僧侶らしい活動をしていまーす」と遊行僧を気取っている
──という点でしょうか。
教団が堕落しているのはある意味では事実かもしれませんが、彼らが教団から認められないのは教団の堕落のせいではないということに、彼らはまず気づくべきです。