東路の道の果てよりも

二十一. 桜

あかざりしやどの桜を春くれてちりがたにしもひとめ見し哉
更新履歴: 平成20年1月3日

原文

三月つごもりがた、つちいみに人のもとにわたりたるに、さくらさかりにおもしろく、いままでちらぬもあり。

かへりて又の日、

あかざりしやどの桜を春くれてちりがたにしもひとめ見し哉

といひにやる。

現代語訳

土忌みの方違えで人の家に移った折、桜が満開で素敵だったのが、3月下旬までまだ散らないものもある。

我が家に帰ってその翌日、

見飽きなかったあなたの家の桜を、春が終わって散るというまさにその時にも、ひと目見たことでしたよ。

と、使いに歌を持たせて送る。