大谷派はなぜ北朝鮮核実験に沈黙を守っているのか

「Tomo-Net」(大谷派公式) > 「過去の宗派声明等一覧」

去る10月9日に北朝鮮が核実験を実施してから10日がたつけれども、我が大谷派が何らかの抗議声明等を発表したという報を聞かない(19日18時現在)。

上記リンク先に見られるように、過去には我が宗門は、各種核実験が行われるや否やただちに抗議の意思を表明していたのが、なぜか今般の北朝鮮に対しては沈黙している。アメリカ、イギリス、ロシアなどの核実験に対してはビシバシ抗議していたくせに、なぜか北朝鮮に対してだけは何も言わないのである。これを普通に解釈すれば、宗門は「世界で北朝鮮だけは核兵器を保有してよい」という不気味なメッセージを発していることになるだろう。

堀川通の売僧集団のように、中学校の生徒会長みたいなことを書いた看板を境内に立てるのもどうかと思うが、何も言わず何もしないという我が宗門の姿勢はさらに異様だ。

もっとも、我が宗門が「核実験」に抗議したのは、2003年9月の「アメリカ合衆国における臨界前核実験に対する宗務総長コメント」が最後で、その後に実施された核実験については特に行動を起こしていない。このことから、宗門は '03年9月を最後に、むやみやたらに核実験への抗議声明等を乱発するのをやめるという、事務上の方針変更を行ったとも考えられる。その文脈の中でとらえるのなら、今般の北朝鮮核実験に対しても特に公式に声を上げないという判断は、一見整合性が保たれているようにも見える。

しかし、この「2003年9月」というのがちょっと引っかかった。その前後の数年、北朝鮮の核をめぐって世界はどう動いていたか。関連年表を見れば明らかなように、北朝鮮が核爆弾開発の野望をあらわにし、ついに NPT からの脱退と核兵器保有とを宣言するに至る過程にあったのだ。

何のことはない。北朝鮮が核を持った(もしくは持ちそうな状況になった)とたん、宗門は非核声明の発表をパッタリとやめてしまったということである。今般の北朝鮮核実験に対する宗門の沈黙も、この文脈でとらえられるべきではなかろうか。

そこまでして北朝鮮におもねらなければならない、いかなる事情が宗門にあるのか。こんなふうでは、宗門が北朝鮮または朝鮮総連などと何らかの特殊互恵関係にあるのではないかと、教団内外から妄想を抱かれても仕方あるまい。というか、そういう妄想をはたらかせてしまうほうが自然だろう。

この点について宗務総長から明確かつ合理的な説明がなされるまで、宗門の言う「非核の願い」やら「不戦の誓い」やらという言葉を、私は信用すまい。

この記事のURL | comments (2) | trackbacks (1)
| 記事分類: 思惟 > 帰依三宝

Comments

とうしょう | 2006/10/19 23:06
大谷派にはいわゆる「左巻き」の人が多いと思いますね(^^;
なので、中国や北朝鮮関連のことに関しては腰が重いのも私はなんか納得してしまうのですが・・・・
井沢氏の言葉を借りれば「平和さえ言っておけば、九条さえ守っておけばいい」という幻想にも取り付かれているとも言えるのではないですかね?

かつて、北朝鮮が日本の頭越しにテポドン飛ばしたときも北朝鮮の言う「人工衛星」というのを鵜呑みにしていた人がいますし、いくら「独裁者との話し合いはムダですよ」とかつてのミュンヘン会談のヒトラーの例を挙げて私が説明しても、「そんなことはない」と言った人もいましたから、もう重症ですね
小山芳立 | 2006/10/20 20:19
>とうしょうさん
>>>>>>>>>> qt
大谷派にはいわゆる「左巻き」の人が多いと思いますね(^^;
<<<<<<<<<< unqt

まあ、左巻きがいても右巻きがいてもかまわないんですが、左巻きにとって都合のいいように聖典を曲解して利用するのはやめてもらいたいと、常々思います。
「さるべき業縁のもよおせば、いかなるふるまいもすべし」だからといって戦争を正当化する右巻きはめったに見かけませんが、「兵戈無用」だからといって憲法第9条を死守したがる左巻きはよく見かけますね。日本の完全武装解除を企図した GHQ の草案を丸呑みしただけの条文が『大無量寿経』の理念に根差しているとは、どうしても思えないんですが。
ちなみに私は護憲派です。ただ、“いわゆる護憲派”とは一線を画しているつもりです。いかに美しい平和憲法とはいえ、しょせん“娑婆法”であることに変わりはなく、であるからには“不磨の大典”であるはずがなく、時機が到来すれば修正されてしかるべきものにすぎません。それを踏まえない憲法論議は空虚です。 “9条真理教”は勘弁してもらいたいです。

>>>>>>>>>> qt
井沢氏の言葉を借りれば「平和さえ言っておけば、九条さえ守っておけばいい」という幻想にも取り付かれているとも言えるのではないですかね?
<<<<<<<<<< unqt

土井オバチャンは「戦争の準備をすれば戦争になる。平和の準備をすれば平和がやってくる」という、まるで平安時代の陰陽師まがいのことを言ったそうです。
朝鮮半島情勢に関していえば、日米韓中露は KEDO 以来「平和の準備」をしてきたのですが、結局やって来たのは今のような状況。核開発をやめるという条件でカネやコメや油をくれてやったのに、もらうだけもらって核開発をやめない北朝鮮。約束を破られたから、こちらがカネとコメと油を止めると言うと、「止めなければ6カ国協議に戻ってもいい」とまるで人をおちょくった態度──。

Comment Form

Trackbacks

※ 本記事へのリンクを含まない記事からのトラックバック・ピングは、スパム対策機能により自動的かつ華麗に拒否されます。

「悪いのは私じゃなく、あいつだ!」 | 坊主の家計簿 | 2006/10/21 14:27
 10月20日 雑費 缶コーヒー 120円 タバコ 300円 薬局 洗剤詰め替え用 158円 目薬 298円 歯磨き粉 398円 食類 焼き鯖 50円 青リンゴ 90円 二十世紀梨2 198円 発泡酒 175円 唐揚げ弁当 473円 合計 2260円 10月累計 75891円 しまった。。。エラい...