『イマイと申します。』
テクスト: 日本テレビ『報道特捜プロジェクト』『イマイと申します。─詐欺を追いつめる報道記者─』 東京、新潮社、2008年。初刊は東京、ダイヤモンド社、2005年
《'08年11月9日(日)読了》
ちょっとブンガクから離れて。
過去にテレビで何回か放送された一連の“リダイヤルのイマイ”企画特番を、書籍にまとめたものである。どういう特番かというと──ここでくどくどと説明するより、「イマイ」「リダイヤル」で検索してもらったほうが早いと思う(手抜きだな)。
テレビで見たほうがおもしろかったけれど、本書には、放送されなかった番組舞台裏についてのコラムがところどころに挿し込まれていて、「うーん、なるほどぉ」と思いながら読めた。
本書では、「ブラックリストに、載ってしまった場合ですよ。取り立て屋みたいな感じの人たちが行ってしまう場合があるんですよー」[75頁]とか、「このまま料金を放置されますと、ウチのほうも法的手段を取りましてね‥‥」[107頁]とか、「ねえ、若い衆そちらのほうに回しましょうか、何人か?」[145頁]などなど、架空請求詐欺業者の脅迫手段が明らかにされている。
これらを改めて活字で読みながら、しかし、私は別のことを思い出していた。
私はこの間、こうした悪質な「ネットテロ」とも言うべき者から受けている執拗なるネット上での攻撃に対し、顧問弁護士と相談し、個人の尊厳の防御上、甚だ不本意ではあるが、「名誉毀損」で刑事告訴する以外になし、という結論に立ち至った。
[「スーダラ精舎」 >> 「『芳立五蘊』なるサイトの管理者、並びにその関係者各位に申し上げる」(キャッシュ)]
何と、脅迫的文言は架空請求詐欺業者の専売特許ではなく、いやしくも我が大谷派の教師資格者たる者の常套文句でもあった。とにかく、自分はさんざん他者を誹謗中傷しておきながら、自分を批判する奴がいたら告訴する、と言うのだ。逆ギレもいいところである。
※関連: 「『スーダラ精舎』問題」(当サイトの記事カテゴリ)
私は法律の専門家ではないけれども、少なくとも上記のスーダラ氏の記事「『芳立五蘊』なるサイトの管理者、並びに‥‥」等を読んで、彼が本当に「顧問弁護士と相談し」たのなら絶対に書かないはずの言葉が満ちているということくらいは、すぐに分かる。そもそも、この件は刑事の名誉毀損の成立要件を満たしていない。それならばと民事訴訟にしたところで、やはり彼に勝ち目はない。その程度の常識的な法律知識は、文学部卒の私でも了解している。
架空請求詐欺業者と電話でやり合っていた時のイマイ氏と同じく、スーダラ氏の文章を読んでいた時の私は、笑いをこらえるしかなかった。それにしても、まあ、事実と全く異なる妄想が勝手にあそこまで肥大化すると、もう手に負えない(何せ事実に則している部分を探すほうが難しい)。
しかし、世の中には法律のことを全く知らないという人も少なくなかろう。もしそういう人が、架空請求詐欺業者やスーダラ氏のような人間から「そっちに押しかけてやるぞ」「訴えるぞ」的な一見“威勢のいい”脅迫を受けたら、やはりビビッてしまうのではあるまいか。今の時代、この種の魔の手から自らの身を守るためにも、最低限の知識は持っておきたいものだ。
ところで、スーダラ氏には、“悪いことをしたら謝る”という小学生でも分かるようなことが分かっていないらしく、あれから1年以上たった今でもまだ私のもとに謝罪の言葉が届いていない。彼が私の所属寺に嫌がらせ同然の電話攻撃(まさしく威力業務妨害寸前の所業)で迷惑をかけたことについても、彼からの詫び状などは同寺に届いていない。さては“証拠隠滅”ですべて片づけたつもりか。私が“逃げ道を作ってあげた”ことに礼を言えとまで要求するつもりはないが、人として最低限なすべきことはなすべきではないのか。あるいは、架空請求詐欺業者と同類の人間にそういうことを期待するほうが間違っているのかもしれないが。
さてさて、それはともかく。“リダイヤルのイマイ”氏には今後とも痛快な特番を期待したい。

Comments
あ、情報には正確を期したいので、一応。
あそこは群馬県です。
あの地名、紛らわしいんですよねぇ。“元祖”の避暑地が長野県側ですから。
それとも問題を起こした現場が長野県側とか?(彼の行動範囲は長野県側にもまたがっているようですし)
まあ、あの手の人間が、人間関係が濃密でややこしい田舎社会で、問題を起こさず生きていけるわけがないということは最初から分かっていましたが、案の定という感じですね。
そんなトラブルメーカーが、里親プランに加わったり、老健施設に出入りしたりしていて、大丈夫なんでしょうか。
スリスリしているようですよ。